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断酒会とAA

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新型コロナの影響で電車もガラガラだった期間はスリの人とかも商売あがったりだったでしょうね。たまにスリが捕まるニュースとか見ますけど、やれ三密だやれソーシャルディスタンシングだというこの時期にしらふの相手に単独で指だけ使ってスリ働く人がいたらなかなかの達人なんだと思います。

「スリ」という邦画をみたのは20年くらい前だったのか、、アル中になって仕事ができないスリ師の話なのですが、そこではじめて断酒会というものを知りました。

断酒会は日本におけるアルコール依存症の人のための自助グループで、当事者たちがミーテングを行います。基本的にはアルコールと私、みたいなテーマで話すようですね。

映画のなかのスリ師は断酒会からも足が遠のき、なりゆきで弟子を取ることになるという廃れた話だったのですが「相手を敵視するといろんなものを見落とすので、いとおしい目で見るんだと」という彼の教えは個人的にジーンと心に響きました。カモと刑事を見分けるにはそれが大事とのことで(笑)。

なんにしても日本において「断酒会」と双璧を成すのが「アルコホーリクス・アノニマス」略してAAです。

AAはアノニマスというくらいなので匿名性が高いんですよね。「無名であることは、私たちの伝統全体の霊的な基礎である。それは各個人よりも原理を優先すべきことを、つねに私たちに思い起こさせるものである」とうたうくらいに。そしてお分かりのように宗教くさくもあるわけです。特定の宗教に縛られないという前提なのですが、霊的共同体という基本的なスタンスは固持しているようで。

なので「AA 12のステップ」にざっと目を通すと、アルコールよりも神という単語がこれでもかというくらい出てきて少し抵抗を覚えますが、神と人間との関係について考えさせられます。

日本においてアルコール依存を治療する人たちは、概ねこの2つのどちからに参加することになると思いますが、断酒会とAAの大きな違いは、AAが匿名で依存症者本人のみが参加するのに対し、断酒会は本名で会員登録する必要があり、また家族も入会できるというところなのでしょうか。

知り合いの話だとやはり断酒会はミーティングに家族が同席するケースもあるので、ご家族が涙するシーンもあったりと独特の情緒があるとのことでした。

コロナピークの頃は、ミーティングが普段通りにできず、支援者からも遠のくため、俗にコロナスリップといわれるほど、スリップ(お酒を飲んでしまう)しがちなアルコール依存者が増えていたようですし、家にひきこもりがちなので、アルコール依存になりやすい時期だったんだと思います。

AAはオープンミーティングなんかもあり、一般の人でも参加できたりする回もあるので、12のステップはさておき、アルコール依存症を理解すためのファーストステップとしてそのうち行ってみたいです。
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