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映画は、はいけいを知ると10倍楽しめる

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映画に限らずだが人間が作る作品には全てに背景がある。 背景とは、作られたバックグラウンドのことだ。監督の思想、生立ち、考え方、作られた時代背景、制作会社の方向性、マーケティングなどがそれ。 映画を観る時に多くの人はどうやら映画単体を観て面白い面白くないを判断するようだがとてももったいないと思う。 例えば名作ホラーの金字塔「エイリアン」。最新作のプロメテウスやエイリアンコヴェナントがあまり良い評価を受けなかった。それは純粋なホラーというより哲学チックな内容が強かったからだ。 ではその背景を観てみると監督はリドリースコット、そう彼はかの有名な「ブレードランナー」の監督でもある。 ブレードランナー自体がアンドロイドに心は宿るのかといった哲学的なものだが、その他の作品もかなり哲学チックなものが多い。キングダムオブヘブンは十字軍の物語だし、エクソダスはモーゼの物語だ。その他の作品もジャンルは違えどどことなく人間というものにフォーカスを当てた作品が多く観られるのも特徴だ。 そして哲学チックではあるが彼は無神論者であると公言しているところが面白い。 ただプロメテウスのテーマでもあるが、神がいないなら人間はどこから来たのか? というしつこいまでの問いが彼の中の葛藤を際立たせている。神はいないかもしれない、だが人間が自然発生したとは思えない、そんな考え方がプロメテウスやコヴェナントから読み取れるのだ。 そして人間より完璧な存在であるアンドロイドも彼の執着するところだが、完璧なはずの彼らも人間に近づくほどに自由意志を持つほどに不完全に堕落する。 彼の中の神はいない、だが人間はもっと正しく生きれるはずだ、いや無理なのか。。それとも新しく人間に変わる存在が出てくるのだろうか、、などなど。そういった思いが溢れているのが、プロメテウスとコヴェナントなのだ。 この2作品映画が公開された時の評価は悪かったが、自分はこれらの背景を知っていたので大変に楽しめた。

あぁリドリースコットだ。これがリドリースコットの世界だ。。と
さてエイリアンの話だけで長くなった。気が向いたら別の作品についても背景を語ったりできたらと思うが、最後に何が言いたいかというと、映画は背景を知ると10倍楽しめるということだ。 何も知らずに観て酷評するよりよっぽど有意義で面白いので是非試してみて欲しい。 コメント *アプリ会員の方のみコメントできます。


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